食品衛生学雑誌
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ムラサキイガイ及びタニシにおける Oxadiazon とその代謝物の分析法
食品における環境汚染物質に関する研究 (第4報)
村上 保行西宗 高弘末木 賢二田中 凉一
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1992 年 33 巻 6 号 p. 548-556_1

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抄録

貝類における oxadiazon 及びその代謝物 (phenol, methoxy, acid 及び alcohol 体) についてECD-GC及びNP-FID-GCで定量しGC/MSで同定する同時分析方法を確立した. この分析法を使用して, 薬剤散布時期に採取したタニシ及びムラサキイガイの oxadiazon 及びその4種類の代謝物の分析を行ったところ, タニシ及びムラサキイガイ中に oxadiazon 0.59~1.26ppm及びその代謝物である oxadiazon acid 体2.09~4.80ppmが検出された. タニシ及びムラサキイガイ共に oxadiazon と比較して oxadiazonacid 体の濃度が3.41~6.48倍高く検出されたが, その他の代謝物 (methoxy, phenol 及び alcohol 体) は検出されなかった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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