食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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マウスを用いた受身腹壁アナフィラキシー (PAA) 反応の開発と食品の抗アレルギー効果検索への応用
福井 久恵片岡 裕美扇間 昌規伊藤 誉志男高垣 裕
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1998 年 39 巻 4 号 p. 251-255_1

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抄録

Mouse monoclonal anti-DNP IgE (5μg/mouse) で腹腔内に受動感作されたddY系雄性マウスの腹壁に, ジニトロフェニルヒト血清アルブミン (10μg/50μL/site) で惹起する, 受身腹壁アナフィラキシー(passive abdominal wall anaphylaxis: PAA) 法を考案し, PAA誘発の最適条件を確立した. PAAは, ジフェンヒドラミンの経口前投与で, 用量依存的に仰制された. この受身腹壁アナフィラキシー抑制 (PAA inhibition: PAAI) を指標として, 食品の抗アレルギー効果の探索試験に応用した.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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