食品衛生学雑誌
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1997年告示10農薬への残留農薬迅速分析通知法の適用
佐々木 久美子中村 優美子二宮 隆博田中 敏嗣豊田 正武
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1998 年 39 巻 6 号 p. 448-452_1

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抄録

1997年9月に残留基準値が告示された10農薬への迅速分析通知法 (1997年4月通知) の適用を検討した. 3試験室で各々6作物への添加回収試験を行った結果, アセタミプリド, シプロコナゾール, テブコナゾール, ピリプロキシフェン, ピリミジフェン, メトラクロールには通知法が適用できた. EPTCとブチレートは, 濃縮時の揮散に注意すれば適用できた. アクリナトリンとジフェンゾコートには適用できなかった. 一部の作物の残留基準値が特に低いシプロコナゾールとテブコナゾールを除いては基準値の1/2以下の検出限界が得られた.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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