小児耳鼻咽喉科
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原著
小児声門下腔狭窄症に対するpartial cricotracheal resection(PCTR)
津川 二郎西島 栄治
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2018 年 39 巻 1 号 p. 10-17

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抄録

われわれが行っている小児の声門下腔狭窄症に対するpartial cricotracheal resection(PCTR)について術式の詳細を報告する。PCTRは,狭窄した声門下腔を構成する輪状軟骨の前壁,側壁および気管近位部を切除し,遠位の正常気管断端を輪状軟骨後壁にはめ込む形で甲状軟骨部と吻合する術式である。本症に対する初回手術としてPCTRを5例行った。先天性1例,後天性4例でNew Myer-Cotton分類は,Grade III 4例,Grade IV 1例であった。後天性の4例で気管切開管理が行われていた。手術時年齢は,3歳から10歳(中央値9歳)であった。5例全例で呼吸症状は改善し,気管切開を行っていた4例全例でカニューレを抜去した。PCTRは,気道粘膜の連続性と喉頭の構造を保った気道再建が可能であり,Grade III~IVの高度な声門下腔狭窄症に対して有効な手術術式である。

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© 2018 日本小児耳鼻咽喉科学会
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