2018 年 39 巻 3 号 p. 207-211
「睡眠健康」は「睡眠衛生」ともいわれるが,良質な睡眠のために,生活習慣や睡眠環境を整えることをさす。睡眠健康指導の基本は,なるべく同じ時刻に就床し,朝は光で体内時計をリセットすることである。睡眠・覚醒リズムは約25時間周期であるが,それを24時間に同調させるために,光や食事,運動,社会的活動などの同調因子が重要である。現代社会で,小児の睡眠を障害する因子として,夜間の光暴露,メディアの影響等が重要である。
乳幼児では,眠りの前のひと時を親子で過ごすことによって,よい眠りや気分の安定,親子の信頼関係をもたらす可能性がある。また,入眠儀式は,おおよそ同じ時刻に同じ行動を繰り返すことで,円滑な入眠や睡眠持続をもたらすと考えられる。