抄録
タケノコにおけるデンプンおよびタンパク質の存在を、組織化学的方法を用いて調べた。根元および
節では、維管束の周囲にデンプン粒が散在し、中部および先端にデンプン粒が無数に存在した。タンパ
ク質は、すべての部位の維管束および核に存在したが、細胞質は少なかった。デンプンは、中部と先端
に多く存在した部位の細胞質にタンパク質が少ないので、茹でによるタンパク質の熱凝固によって、デ
ンプンをタンパク質内に留めることはできない。タケノコの煮汁にデンプンがとけ出すのは、デンプン
を細胞質内に留める熱凝固したタンパク質が少ないためである。