2020 年 40 巻 p. 59-69
2014(平成26)年に一関市内の保育施設の調理担当者または保育士を対象に、給食の実施状況を調 査した。18 ヵ所から回答が得られた。各年齢で最も好まれた献立はカレー、0と1歳児では焼き魚と味 噌汁で、2歳児以上はから揚げ・ハンガーグなどの肉を使用した献立が好まれた。好まれないものに、 野菜類があった。給食の嗜好は、2004(平成16)年調査結果と比較し、引き続き好む献立が特定の献 立に集中する傾向にあること、野菜を苦手とする意識が高くなった可能性があることが明らかになっ た。保育施設の調理担当者は、2004(平成16)年の調査時と同様に、食に関する乳幼児への配慮を日 常的に心がけていた。また、家庭との連携の必要性を訴えていることから、連携を困難にしている課題 を解明し、具体的な推進案の提案の必要があると思われた。