修紅短期大学紀要
Online ISSN : 2435-9696
Print ISSN : 1349-8002
ウェアラブルカメラ映像を用いた保育実践の共有と 相互理解の試み
中尾 彩子
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2022 年 42 巻 p. 27-36

詳細
抄録

 園内研修を実施するには、厚生労働省が示した①日常的・継続的であること、②対話を通した学びで あること、③目の前の実際の子どもの姿をもとにしていることの3つを満たすことが適切であると考え る。上記3つを満たす園内研修を行う方法として、ウェアラブルカメラを用いた研修方法を考案した。 各学年の保育士がウェアラブルカメラを装着し撮影した映像を、筆者がエピソードをもとに抽出・編集 し、その映像を視聴することで振り返りを行う研修会を計3回行った。そして研修を基に改善意図のあ る保育実践を立案・実施し、その様子を撮影した映像視聴による研修を行った。それらの研修を通して、 他学年の保育実践と子どもの姿の共有ができ、相互理解によって得た知見をもとに保育実践の向上に取 り組むことができた。また、園内研修におけるウェアラブルカメラの有効性と課題を確認した。

著者関連情報
© 2022 修紅短期大学
前の記事 次の記事
feedback
Top