修紅短期大学紀要
Online ISSN : 2435-9696
Print ISSN : 1349-8002
シールを用いた週案とその振り返りを保育実践につなげる検討
中尾 彩子
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2024 年 44 巻 p. 1-8

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抄録
保育所での保育実践には、子どもの発達を見通した計画的な取り組みが必要であり、そのためには記 録や評価が重要な役割を果たす。しかし、現場の保育士は記録を作成することが苦手な人が多く、振り 返りや改善が難しいのが現状である。そこで、週案を振り返りの機会とし、保育実践につなげる研修を 実施した。研修では、参加者がシールを使って週案を振り返った。その結果、参加者は2週目以降すべ ての内容を実施できるようになり、実施頻度や内容に変化が見られた。以前は、一斉活動の実施状況し か確認できず、制作活動は後回しになっていた。しかし、シールを使用することで、決められた週内に 制作活動を実施できるようになった。また、内容とエピソードがつながり、目的に沿った保育実践がで きるようになった。そして、記録の確認や可視化にかかる時間が短縮された結果、園長との情報共有が 促された。
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