抄録
本稿は夙川学院短期大学「子ども学ゼミ」において著者が指導する「縫える先生になろう!」というテーマで取り組んでいるゼミ研究について報告するものである。本学の学生の多くは幼稚園教論や保育士を目指している。園では生活発表会や運動会などの諸行事で先生が衣装を制作する場合があり、先生は“縫うこと”も仕事のひとつといえ、「縫える先生」は大変重宝される。また縫って制作する布玩具は手触り感がやさしく、子どもに気持ち良さや、ぬくもりを感じさせることができ、縫製技術やテクニックを学んで制作すると丈夫で長く使用できるというメリットもある。そこで2015年度『子ども学ゼミA」での学生の制作作品の中からいくつかの事例を取り上げ、作品の考案・制作・発表という経過をたどり、ゼミ研究を通して学生が将来の保育者としての自信向上に繋げられるかを考察する。