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従来の制御システムは高精度·高速·高効率など機械側が考察対象とされてきたが、近来では設計の条件に人の感性を取り入れることが求められている。本研究ではそのようなシステムの中でも、人がその時々の気分に応じて求めるイメージに相応しい音楽を形成する聴覚形快適システムの設計法を考える。具体的には距離型ファジィ推論法を用いて、人が望むイメージの入力に応じて音色を変化し、音楽を出力するシステムである。本報告では求められる穏やかさの程度にあった楽器の検索とパラメータ変更、さらに個人差に対応するための学習を行った。