室内環境
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原著論文
生活環境の異なる家庭における室内臭気成分の実態調査
中村 祐子北島 幸太郎長谷川 靖之
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 17 巻 1 号 p. 1-9

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抄録
室内の臭気を構成する成分を明らかにすることは芳香消臭剤を開発する上で重要である。そこで本研究は,住居形態や家族構成,生活習慣が異なる5家庭((1)~(5))のリビングで臭気を捕集し,主要臭気成分について検討した。測定は一般家庭に存在していると考えられる18種の臭気成分を対象とした。
分析の結果,すべての家庭において検出された臭気成分は,トリメチルアミン,硫化メチル,酢酸,n-吉草酸,カプロン酸,アセトアルデヒド,ヘキサナール,ヘプタナール,n-オクタナール,ノナナール,2-ノネナールであった。検出された物質の濃度を臭気指数換算し,寄与率を求めた結果,生活環境によらずどの家庭でもアルデヒド類が64.9~85.5%,酢酸が5.8~18.9%を占めていた。
以上のことから,室内用芳香消臭剤を開発する場合はアルデヒド類,酢酸を消臭対象とすることで室内臭気のうち約80~90%に対して対処が可能であることが示唆された。
(1)の家庭ではアセトアルデヒドの捕集・分析を実施していない。
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© 2014 一般社団法人 室内環境学会
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