抄録
ヒト疾病診断の方法としては, 侵襲的と非侵襲的診断方法がある。侵襲的診断法の代表例としては血液検査や生検が挙げられる。一方, 非侵襲的診断法としては尿検査や呼気検査がある。近年, 呼気検査による疾病診断が注目され, 特に, 癌の早期発見に呼気検査の活用が注目されている。最近の研究によると, 呼気中には200種類以上のVOCsが検出されており, 28種類のVOCsが肺癌のマーカー物質として指摘されている。この様な状況から, 癌の早期発見に繋げる目的で呼気検査に関する研究が世界的潮流になってきた。本研究においては, バイオマーカーとしての呼気中VOCsを中心に測定法と呼気成分の実態について, 最近の文献を整理した。