室内環境
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原著論文
除湿管を使用した室内空気中揮発性有機化合物分析を想定した添加回収試験
千葉 真弘兼俊 明夫大泉 詩織田原 麻衣子 酒井 信夫
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 27 巻 2 号 p. 107-117

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抄録
本研究では,室内濃度指針値策定物質であるトルエン,キシレン,エチルベンゼン,スチレン,パラジクロロベンゼンおよびテトラデカンに室内濃度指針値策定が検討されている2-エチル-1-ヘキサノール (2EH),2,2,4-トリメチルペンタン-1,3-ジオールモノイソブチラート (TPMI) および2,2,4-トリメチルペンタン-1,3-ジオールジイソブチラート (TPDI) を加えた9物質を対象とした室内空気中の揮発性有機化合物 (VOCs) の分析において,高湿度条件下での除湿管接続による定量値への影響について検討した。その結果,除湿管を接続しない場合は,加熱脱着法(TD法)および溶媒抽出法(SE法)ともに概ね良好な回収率が得られた。一方除湿管を接続した場合においては,TDおよびSE法ともに一部の物質(特にテトラデカン,2EH,TPMIおよびTPDI)の回収率が低下した。これらの物質は,除湿管への物理的な吸着が疑われたことから,VOCs測定では除湿管の接続が定量値に影響を及ぼす可能性が明らかとなった。
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© 2024 一般社団法人 室内環境学会
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