日本シルク学会誌
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原著
絹布の嗜好色と風合いとの関係
-40~50代の女性と女子学生との違いについて-
坂部 寛藤井 明
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2004 年 13 巻 p. 77-82

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抄録

 天然染料および合成染料で赤色系統および黄色系統に染色した絹布の嗜好色とその風合いについて官能試験を行った。被験者を40~50代の女性および女子学生の 2グループを設定し、年代との関連性について調べた。嗜好色検査の結果、赤色系統および黄色系統とも、年代の違いによって絹布の嗜好色に違いがあることがわかった。女子学生の場合、絹布の風合いの良し悪しを判断する際、嗜好色が大きく影響しているところが多く見られた。 40~50代の女性の場合、赤色系統の絹布については風合いには差がないと判定し、嗜好色に惑わされることなく風合いの良し悪しを判断していることがわかった。しかし、黄色系統の絹布の風合いには差があると判定し、特に、嗜好色で好きな方に位置しているシブキ染色布とデルクスエローM-2R淡色染色布については、風合いが良い方と判定したことから、黄色系統の風合いを判断する際には嗜好色が影響していることがわかった。

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© 2004 日本シルク学会
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