日本シルク学会誌
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解説
絹産業の再興に向けた産官学コンソーシアムの検討
-欧州絹産業連携プロジェクト「ARACNE」を事例に-
小澤 茉莉
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2025 年 33 巻 p. 49-54

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抄録
近年国内絹産業は従事者の高齢化や後継者不足等によって衰退の一途をたどっているが,こうした状況を打開するためには,絹産業における組織が連携し,今日の課題を実証的に検討する産官学コンソーシアムの構築が必要である.欧州における絹産業関連組織の連携プロジェクト「Advocating the Role of silk Art and Cultural heritage at National and European scale(ARACNE)」は,欧州連合による研究とイノベーションに向けたプログラム「Horizon Europe」から資金提供を受け,2023年にイタリアを拠点とする「Council for Agricultural Research and Economics (CREA)」を中心に設立された.ARACNEは,絹に関わる製造業や研究・教育機関と連携し,欧州絹産業における文化遺産の情報収集や教育活動を通して,絹産業の復活に向けたエコシステムを構築している.本稿ではARACNEの活動内容や設立背景を整理し,日本の絹産業における産官学コンソーシアムの可能性を検討する.
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