日本シルク学会誌
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論文
繭毛羽を利用したシルクガーゼの性状
青木 昭蓜島 富士江
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1996 年 5 巻 p. 35-41

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抄録
 繭毛羽を使ったネオスパンシルク (生絹紡糸) を利用して、綿カーゼに類似の構造をもつシルクガーゼを開発した。後練りによる繭毛羽の減量効果と紡績糸の構造によって綿ガーゼに近い含気率をもたせ、綿ガーゼを凌ぐ吸水性を示した。また、同等の圧縮リジリエンスにより綿製品並みの膨らみを保持し、引張強さ・伸び率が大きいなどの特色をそなえている。
 織物の構成が極めて粗のため経・緯糸のスリップが起こりやすく縫製が著しく困難である。そこで、精練前の生機を縫製してから精練する方法を工夫して、この問題を克服した。泡練り法で作製したTシャツの着用試験では、新しい着用感をもち、洗濯等の管理も容易であるなど好ましい材質感との評価を得た。
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© 1996 日本シルク学会
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