抄録
生糸非破壊検査システムを現行生糸検査における繊度, 糸むら及び節検査へ適用することについて検討した。まず, 非破壊検査システムで測定した複数サンプルの繊度データを総合して, 全体の平均繊度, 繊度偏差, 繊度最大偏差を演算・表示するプログラム及び糸むらの持続の長さと糸むらの基準繊度からの繊度変化率を演算・表示するプログラムを開発した。また, 非破壊法による糸むらの判定基準及び小節数と小節点との関係を策定した。
これらを用いて, 生糸の非破壊検査を行い, 現行検査法による成績と比較したところ, 繊度, 糸むら及び節検査ともに成績がよく一致し, 非破壊検査システムを現行検査に適用できることがわかった。非破壊法による生糸検査は, 生糸の損失がなく, 検査の省力化・低コスト化が期待できる。