抄録
録
日本経済は未来に向けた方策で歴史的な転換点にある。総合危機管理学会は、2023 年 5
月に第 7 回学術集会を開催し、数多くの危機管理課題について総合的な話題提供と議論を
行った。その結果、危機管理事象を総合的な視点から危機管理学として多面的に評価するこ
との重要性にたどり着いた。我が国の歴史を振り返ると、1980 年代には世界をリードした
半導体製造産業への巨額な投資を経営陣が継続できなかったことが、今日の先端技術やイ
ノベーションなどのような経済開拓活動の衰退につながったことを考慮すると、国の政策
課題に関連する危機管理を総合的に検証することが望まれる。危機管理の因子ごとに段階
的に指数評価(例えば、多角形表示)し、数値化することにより、国民の誰もが「危機」の
程度を容易に判断できるような目標を立てるために、学問の体系化が必要である。2024 年
の物流危機対策などの先進的な研究課題に対する危機管理対策に総合的に取り組み、解決
策を提示できる学会としての実力をさらに高める必要がある。近い将来、学会創立 10 周年
を迎えるためには、産官学から本会に賛同してくれる先進的な個人会員を積極的に増やす
方針が欠かせない。この方向性へ、会員の拡充に繋がる翼を拡げるべきであることを提言し
ておく。