抄録
抄 録
近年、日本の大学教育を取り巻く環境は、少子高齢化をはじめとする様々な問題と共に厳し
い状況に陥っている。全入学時代と言われる現在、大学入学者の学習意欲・学力は数年前から
予測されている通り低下しており、大学教育の質保証が問題化し教育に大きな負担が生じる状
況となっている。しかし、社会における大学教育への期待が高まると共に、グローバル化や国
際競争の激化、経済格差の拡大、社会構造の変化などを背景として、高い能力を持った学生を
要望する声は日々大きくなっている。よって変化した背景、社会の要望に対して、より効率的
かつ効果的に教育の質向上、学生の学習意欲・学力向上のため新たな手法を導入する必要があ
ると考えられる。そこで、現在行われている大学教育に柔軟な対応が可能な新しいフレームワ
ークである D-OODA ループを取り入れることを検討する。本研究では、D-OODA ループを用
いた臨床工学技士教育を受けた学生と受けていない学生にアンケート調査を行った。その結
果、「学生が求めている点」および「大学・教員が改善すべき点」が明らかとなり、学生の学習
意欲の向上が見られたことから D-OODA ループが教育の質、学習意欲の向上に有用性がある
ことが明らかとなった。