総合危機管理
Online ISSN : 2432-8731
教育の危機管理:古いようで新しい学習法、 「できた!できる、できる。」学習法の発見
黒木 尚長
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2019 年 3 巻 p. 50-55

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抄録
授業や講義で得られた知識は忘れ去られるものである。エビングハウスによると、20 分後には42%忘れ、1時間後には56%忘れ、1 日後には74%忘れるとされる。記憶を定着するには、忘れる前に復習するしかなく、これを繰り返せば、短期記憶を長期記憶にできる。今回、古いようで新しい学習法、「できた!できる、できる。」学習法を再発見し、それによる学習法で一定の成果を上げることができた。「できた!できる、できる。」学習法とは、授業や講義でその内容をきちんと理解し、「記憶すべき事柄」がわかったうえで、翌日にそれらが理解できていることを確認し、翌々日にも再確認し、記憶できていないのであれば、「記憶用のノート」に記載し、「記憶すべき事柄」を明確にし、1 週間後にも再確認する。たくさんの量を覚えるのは容易ではないが、「記憶すべき事柄」をコンパクトにし、それを繰り返すことにより、必要な「知識の定着」ができることは間違いない。国家試験や、資格試験、語学試験、入試などでは、基本的には「記憶すべき事柄」を「重要問題 もしくは 過去問」に置き換えればよく、「記憶用のノート」を「間違い直しノート」に置き換えれば、試験対策で絶大な効果を得ることは間違いない。この学習方法は、すべての学びに活かすことができる。
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© 2019 総合危機管理学会
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