総合危機管理
Online ISSN : 2432-8731
動物看護師における災害看護教育の実態調査
榎本 実穂武尾 南美西村 裕子永井 貴志小沼 守
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2020 年 4 巻 p. 111-117

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抄録
災害大国日本におけるヒトの看護教育では「災害看護」が確立されつつ、動物看護師の動物看護教育においていまだ確立されていない。今回、「災害動物看護」の必要性を複数の視点で明らかにするため、全国の飼育者と防災イベントに参加した非飼育者、さらに動物看護師向けの災害動物看護プログラムの参加者を対象にアンケート調査を実施した。結果、飼育者では災害への意識や対策が不十分であり、災害時の心理的健康を高める同行/同伴避難の普及が急務であると確認された。また、非飼育者は、ペットに対して好意的な意見は多かったが、一方で感染症やアレルギーの不安により同行/同伴避難の理解が少なかった。そこで飼育者への適正飼育や正しい知識の普及が必要であり、その担い手として本調査で需要の確認された動物看護師が、社会全体に災害対策の啓発を行える可能性がある。そこで教育機関だけでなく社会人を対象とした災害動物看護教育の場が必要であると考えられた。
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© 2020 総合危機管理学会
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