総合危機管理
Online ISSN : 2432-8731
SIMRIC6
新型コロナウイルス感染症と危機管理
秋冨 慎司
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2022 年 6 巻 p. 3-11

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抄録
危機管理というのは、いわゆる危機管理をする側と、それを受ける側の情報のつながりの在り方が重要であ る。特に、理想の政府としての在り方、広報の在り方が重要で、危機管理を行う上で事前の準備が必須といえ る。COVID-19 のようなウイルスが発生したら今までの感染症対策では対応できずかなり深刻な状況になり、 経済が回らなくなると、2010 年頃にすでに予測されていたが、それに対する準備・対策は行われてこなかっ た。その結果、コロナ禍の 2020 年 2 月から 4 月にかけて、医療従事者のところにマスクすらない状況がおこ った。現状のシステムであっても 8 割以上は予測でき、支援すべき項目を定め、対応策を決めるなどの準備を すれば対応ができていた。残り 2 割は、危機管理調整センターの設置をし、新しい課題に対して、情報認識を 共有し、計画立案し、実行に移せば解決できるものと考えられる。それらにより、人だけでなく、経済を殺す、 COVID-19 に十分な対応ができると考えられる。
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© 2022 総合危機管理学会
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