SIP成果報告書
Online ISSN : 2758-4089
(2)自動運転の社会的受容性
交通事故削減効果の見える化-シミュレーション精度の向上
大田 浩之内田 信行安達 章人北島 創
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2021 年 2021 巻 1 号 p. 152-158

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抄録

自動運転車及び運転支援車の円滑な導入や利用を促進するためには,社会的受容性を醸成することが必要である.本施策では,交通参加者が各々に,知覚・認知,判断及び操作を行うマルチエージェント型のシミュレーション(SIP 第1期「自動走行システム」施策(1) にて開発)を用い,選定したモデル都市の交通環境を再現し,その中にドライバの脇見などの事故発生要因を実装することにより現実の事故発生状況を再現した.また,別施策「自動運転による交通事故低減等へのインパクトに関する研究」より提供される2015年度から2050年度まで5年おきの自動運転(運転支援)システムの普及シナリオを用いて交通事故削減効果の推計を行った.自動運転(運転支援)システムの普及シナリオは車両区分ごとに異なるため,車両区分を細分化し,乗用車,乗合,貨物などの区分ごとに自動運転(運転支援)システムの普及率を設定した.全国規模の交通事故削減効果は,モデル都市を対象としたシミュレーションから算出される交通事故削減割合を用いて交通事故統計データより推計した.

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© 2021 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
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