2021 年 2021 巻 1 号 p. 31-38
本研究開発では,「ドライブレコーダを活用した道路変化点抽出技術」と「車両プローブ情報を活用した道路変化点抽出技術」をそれぞれ検討したうえで,「速やかな運用開始を前提とした道路変化点抽出技術」について検討した結果をまとめた.「ドライブレコーダを活用した道路変化点抽出技術」では,道路が変化している既知の区間を対象に,道路変化後のカメラ画像データを取得した.取得したカメラ画像データから地物を認識する既存技術を利用して道路変化後の地物を整理し,道路変化前の地物と比較することで,道路変化の有無を把握可能か確認,評価した.「車両プローブ情報を活用した道路変化点抽出技術」では,高精度3次元地図の更新に必要と考えられるプローブデータの要件を机上検討し,テストコースでその妥当性を検証した.検証の結果,理想的な環境においては,車両から取得するプローブデータで,道路変化に伴う運転操作や車両の挙動を把握できることが確認できた.この結果を踏まえ,実交通での車両プローブ情報の提供についてOEMと調整し,提供された実交通での車両プローブから道路変化点を把握できるかを確認した.「速やかな運用開始を前提とした道路変化点抽出技術」では,①研究開発後に速やかに運用開始を前提としたスキームで実証実験を行い,機器スペック等の要件を整理した.次に最新の動向等を調査し,②「一般道/Global」での運用開始時に必要な要件を整理した.①の段階で整理した要件と②の段階で整理した要件のギャップ分析を行い,共通化に向けた手順をまとめた.