2021 年 2021 巻 1 号 p. 39-42
協調型自動運転のコンセプトは以前より様々な企業,研究機関等により検討されてきた.また,この機能を実現するための通信方式についても各地域で実証実験や標準化活動を通じて検討が行われている.日本においては,既に実用化され安全運転支援に活用されているITS無線を自動運転へ拡張することが考えられるところ,その適用可否又は将来のあるべき通信方式についての議論は個別には行われていたと思われるが,日本としてまとまった議論となっていなかった.SIPでは産学官が一堂に会して自動運転の実現に向け取り組む体制ができていることから,この枠組みを活用して議論することとした.2019年度に協調型自動運転通信方式検討TF(以下「TF」という.)を立ち上げ,3年計画で将来の通信方式の検討をスタートさせた.TFで,検討のベースとなる通信を用いるユースケースを定義し,そのうえで通信要件の明確化と要件を満足する通信方式の検討を行っている.ゴールとしては,協調型自動運転に必要な通信方式の提案とそれが必要となる時期を明記したロードマップの策定を目標とする.