2021 年 2021 巻 1 号 p. 63-67
羽田空港地域における実証実験では,磁気マーカー・バス専用レーン・信号情報・PTPS等の自動運転支援インフラを活用することで,自動運転技術を搭載したバスが,羽田空港周辺の公道上の周回バス路線における定時運行およびバス停への高精度な正着制御を実現できることを検証した.周回バス路線では,計322周の自動走行実験を行い,混在交通環境下で自動走行による定時運行が可能であることを確認したほか,一部走行で発生した手動介入の約8割が「路上駐車車両回避」または「左折時における対向車線の停止線への接近」に起因すること,PTPSが速達性・定時性の向上に寄与することを確認した.また,バス専用レーンが自動運転の継続性向上に貢献することを確認した一方,一般車両との錯綜事象も発生し,自動運転車の挙動特性に関する広報・啓発,バス専用レーンのルール遵守を訴求すること等の必要性も明らかになった.バス停では計416回の自動運転正着制御実験を行い,磁気マーカーの活用により標準偏差10mm未満という再現性の高い正着制御を実現できることを確認した.