SIP成果報告書
Online ISSN : 2758-4089
第6章 国際連携の推進
⑤安全性評価
佐藤 秀亮
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2022 年 2022 巻 1 号 p. 241-245

詳細
抄録

より安全,効率的で自由なモビリティ社会の実現のために,自動運転車両の実用化と展開が期待されるなか,『どのような考え方で社会的受容性のある安全性判断を行うか』という安全性評価基準と,『多様な交通状況における安全性をどのように包括的に評価するか』という安全性評価手法の整備が急務である.国内においては安全性評価仮想環境構築を推進する内閣府支援のDIVPⓇ(1)と,安全性評価シナリオデータベース構築を推進する経済産業省支援のSAKURA(2)を立ち上げ,一般社団法人日本自動車工業会(自工会)がこれらのプロジェクトの横串を通す形で技術戦略を示しながら産官学で連携して安全性評価基準と安全性評価手法を支える安全性評価基盤技術の構築を行っている.各国でも多くの安全性評価の研究プロジェクトが活発に立ち上がっており,国内だけでなく国際も含めてプロジェクト間で密に連携し,国際基準・標準,共通基盤技術の確立に向けたテコとなる連携体制の構築・運営が重要である.

著者関連情報
© 2022 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
前の記事 次の記事
feedback
Top