ダイナミックマップの国際連携活動は,国内におけるSIP-adus研究開発成果をもとに行っている.活動の主たる目的は,SIP-adus,特にその中でもダイナミックマップに関する活動及び研究開発成果を海外に周知するとともに, それらに関するフィードバックを得ること,及び国際標準との整合を確保することである.具体的な活動は,各種国際会議での発表等,国際標準化活動,業界標準活動,日米欧三極連携活動に大別できる.SIP第2期の活動においては,ITS世界会議をはじめとする複数の国際会議での発表とともに,ISO17572-1,4(位置参照手法),ISO20524-1,2(地理データファイル)の4つの国際標準成立,デジタル地図に関する業界標準活動であるOADF(Open Auto Drive Forum)へのステアリングメンバとしての正式な参画,またOADF参加団体であるADASIS(Advanced Driver Assistance Systems Interface Specification Forum)の仕様を活用したうえでのSIP-adus実証実験の実施といった成果を得ている.
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