Skin Cancer
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ワークショップ 光線力学療法(PDT)
日光角化症に対する光線力学的療法の治療指針の作成に向けて
中野 章希玉田 康彦秋田 洋一渡辺 大輔松本 義也
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ジャーナル 認証あり

2009 年 24 巻 3 号 p. 435-438

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抄録
以前我々は,当科を受診した単発の日光角化症(AK)30例30病変に対し光線力学的療法(PDT)を施行し,その治療成績を報告している。今回10症例を追加し,その結果を発表する。PDTは20%ALA軟膏を4時間塗布し,波長630nmエキシマダイレーザーで1回50J/cm2を1週間毎に計3回,150J/cm2照射した。治療1週間後の病理組織所見で治療効果を判定し,4例で異型細胞の残存がみられた。その後12ヵ月間の経過観察を行い3例に再発を認めた。さらにAKを病変の大きさ(1cm)で2群に分け,組織学的にはRöwertらの組織分類(mild:異型細胞が表皮の下1/3以下,moderate:表皮の下2/3まで,severe:表皮の下2/3から表皮全層性)を参考に,group A (mild & moderate)とgroup B(severe)に分類し,各群での治療成績を比較検討した。
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© 2009 日本皮膚悪性腫瘍学会
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