抄録
ALAを用いたPDTは表在型の皮膚悪性腫瘍に対して有効な治療であるだけでなく,侵襲が少なく,安全かつ,美容的にも優れている。日本人のBCCの多くは色素性であるが,PDTは非色素性病変に有効とされており,欧米人のものと比較して有効性が劣るのではないかと考えられている。2008年4月から2009年3月までの間に杏林大学皮膚科でLEDを用いたPDTを施行したBCCについて検討した。対象は3例の背部にできた表在型,2例の顔面に生じた結節型である。それぞれプロトコールは異なるが,3~8回のPDTを施行し,結果はすべての症例がCRとなった。PDTは色素性病変や皮膚深部の病変にはその効果は期待しにくいと思われていたが,自験例においては表在型BCCだけでなく結節型のBCCにも有効であった。