Skin Cancer
Online ISSN : 1884-3549
Print ISSN : 0915-3535
ISSN-L : 0915-3535
一般演題
中型の先天性色素性母斑に生じた悪性黒色腫の1例
佐々木 優岸 晶子吉田 亜希大原 國章馬場 加那子岩渕 千雅子林 伸和
著者情報
ジャーナル 認証あり

2019 年 33 巻 3 号 p. 173-178

詳細
抄録

65歳,男性。かかりつけ内科医に右腰背部の先天性色素性母斑上の色調変化と隆起性病変を指摘された。14×3cm大の褐色結節が集簇する局面の辺縁に,紅褐色結節と黒褐色斑を認めた。病理組織学的に複合母斑を背景に表皮および真皮浅層に異型メラノサイトが孤立性または大小の胞巣を形成して増殖していた。Tumor thicknessは2.7 mm。PET-CTで遠隔転移なし。2 cm離して拡大切除と右腋窩・右鼠径センチネルリンパ節生検を施行し,右腋窩リンパ節廓清術を行った。悪性黒色腫の病期はpT3aN1aM0, stage IIIA。術後補助療法としてIFNβの局所注射を3クール施行し,術後1年間経過した現在,再発や転移はない。中型の先天性色素性母斑に悪性黒色腫を生じることは稀であるが,予防的切除をしない場合でも変化があれば早期に受診する指導が必要である。

著者関連情報
© 2019 日本皮膚悪性腫瘍学会
前の記事 次の記事
feedback
Top