2019 年 33 巻 3 号 p. 226-230
1997年頃よりセンチネルリンパ節生検(SLNB)が導入され,色素法,RI法,インドシアニングリーン(ICG)蛍光法などの併用により検出率は向上してきている。今回我々は悪性黒色腫(MM)2例のSLNBに対し,島津製作所の近赤外光カメラシステムLIGHTVISIONを用いたICG蛍光法を試みた。症例1:39歳,男性。右大腿の結節型MMを全摘生検後にSLNB施行,右鼠径から3個センチネルリンパ節(SLN)を同定し摘出した。症例2:74歳,女性。尿道口周囲の粘膜MMに対し拡大切除とSLNB施行,左鼠径から1個,右鼠径から1個SLNBを同定し摘出した。
LIGHTVISIONは近赤外蛍光画像と可視画像,可視+近赤外蛍光画像が3画面同時にフルハイビジョンの画質でモニター表示され,近赤外蛍光画像の色も白のみならず緑や青に変更可能であり,自験例では容易にSLNを同定出来た。ICGの保険適応も拡大され,様々な領域への応用が期待されている。