Skin Cancer
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直腸離断と一次的再建を要した有棘細胞と癌の2症例
大久保 正智百束 比古石井 和博文入 正敏服部 怜美
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1986 年 1 巻 p. 150-153

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抄録
肛門周囲および外陰周囲の有棘細胞癌に対して, 腹腔会陰式直腸離断術いわゆるMiles法を施行した2症例を経験したので報告する。症例1は43歳男性で肛門周囲の慢性湿疹に対し, 1,600レントゲンの超軟X線照射を施行され, 3年後に同部位が潰瘍化してきた。生検にて有棘細胞癌と診断され, 内腸骨動脈リンパ節郭清を含む腹腔会陰式直腸離断術を施行した。皮膚欠損は両側のbipedicle skin flapにて閉鎖した。症例2は64歳女性で10年前より外陰部に疣贅状皮疹が存在し, 2年前に潰瘍化してきた。有棘細胞癌の診断のもとにMiles法を施行し, 皮膚欠損部は両側Gracilis muscleによるM-C flapにて閉鎖するとともに膣壁の再建も行った。
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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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