抄録
von Recklinghausen病を基礎疾患とし, 右正中神経より発生したmalignant peripheral nerve sheath tumorを免疫組織化学的に検討した。腫瘍は半年間に急激な増大を示し, 割面中心部では壊死部を, 充実部ではfocalではあるがmitosisを (10-15/10. H.P.F) 認めた。免疫組織化学的所見は, S-100αは一部大型細胞に陽性, βは大多数の腫瘍細胞に中等度陽性, NSEは弱陽性, MBP, NFPおよびGFAPは陰性, B2MGは弱陽性を示した。 電顕所見より腫瘍細胞のorigin推定は困難な場合が多く, 補助診断としての免疫組織化学的検索の有用性につき報告する。