Skin Cancer
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Rhabdoid細胞の出現した無色素性悪性黒色腫の1例
苅谷 清徳新谷 洋一下川 稚代山本 敬三森田 明理
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2005 年 20 巻 2 号 p. 162-165

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抄録

16歳, 女性。左臀部の紅色腫瘤を主訴に来院。切除生検の結果, 病理診断として悪性rhabdoid腫瘍を疑われ当科紹介。当初我々は悪性rhabdoid腫瘍あるいは悪性末梢神経鞘腫瘍の一亜型であるmalignant epithelioid schwannoma with rhabdoid featuresとの鑑別に難渋したが, 最終的にrhabdoid細胞の出現した無色素性悪性黒色腫と考えた。転移性黒色腫にrhabdoid細胞が出現することはあるが, 皮膚原発の悪性黒色腫にrhabdoid細胞が出現することは極めて稀である。今回我々は最終的にrhabdoid細胞が出現した皮膚原発性の無色素性悪性黒色腫と結論付けた。本邦では最初の症例と考えられ報告する。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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