Skin Cancer
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放射線治療後の瘢痕部に生じた基底細胞癌の1例
水野 愛松葉 祥一瀧本 玲子高森 建二
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2006 年 21 巻 1 号 p. 105-108

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抄録
63歳女性。出生時より存在していた右胸部から右上肢の扁平母斑に対し, 約40年前に放射線療法を受けた。その後放射線治療後の萎縮性瘢痕が存在していたが, 右上腕に紅斑局面が出現した。皮膚生検の結果基底細胞癌であり, 全摘出を行った。
慢性放射線皮膚炎では数年から数十年を経て癌が発生する可能性もあり, 長期間にわたり十分な経過観察が必要である。
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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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