Skin Cancer
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悪性黒色腫肝転移に対してシスプラチン動注療法を施行した1例
亀山 梨奈八代 浩香西 伸彦清水 善徳岩田 正己加藤 良一松本 修一鈴木 加余子松永 佳世子
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2006 年 21 巻 1 号 p. 18-22

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抄録
51歳女性。20歳頃に出現した左大腿部の紅色隆起性腫瘤を当院形成外科で切除したところ, 悪性黒色腫と診断され当科を受診した。当科で拡大切除術+リンパ節郭清術を施行し, 化学療法 (DAV-Feron 2クール+D-Feron3クール) を施行した。拡大切除術施行9ヵ月後に肝転移巣と皮膚転移巣を認めたため, 肝転移巣に対してCDDP動注, 皮膚転移に対してINF-βの約4ヵ月間の静注に引き続き約3ヵ月間の局注を行った。CDDP 70mg/m2/M動注時は肝転移巣, 皮膚転移巣共に縮小傾向を認めたが, 治療の有害反応が強く, CDDP投与量を7mg/m2/2wに減量したところ皮膚転移巣は再び増大した。その後, 腹膜播腫によるイレウスが併発したため動注療法は中断し, 平成17年5月DICと脳転移により死亡した。本例では肝動脈塞栓療法は併用しなかったが, CDDP動注療法により一時転移巣が縮小したことから, 転移性肝腫瘍に対してCDDP動注療法は有効と考えた。
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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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