抄録
症例1; 13歳男児。生下時より右下眼瞼の茶褐色斑があり, 最近整容的に気になり受診。初診時右下眼瞼外側に15×12mmの茶褐色斑あり。辺縁より1mm離して切除。病理組織学的に扁平母斑と診断。
症例2; 80歳男性。数年前より, 左上眼瞼の黒色結節を自覚。近医での生検で基底細胞癌の診断。初診時7×5mmの黒色結節あり。辺縁より2mm離して切除。
症例3; 72歳男性。数年前より右下眼瞼の黒褐色結節に気付く。徐々に増大してきたため受診。初診時12×10mmの黒褐色結節あり。病理組織学的に基底細胞癌と診断。辺縁より2mm離して切除。
3例共に切除後の皮膚欠損を眼輪筋皮弁で再建した。本皮弁は豊富な血流で栄養される眼輪筋を皮下茎とするため, 皮弁の血行は安定しており, 移動も容易である。眼瞼周囲の皮膚欠損に対し外来手術で行える簡便かつ有用な再建法であると考える。