京都大学医学部附属病院皮膚科学教室
京都大学医学部附属病院病理診断部
2006 年 21 巻 3 号 p. 359-362
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症例は30代女性。右足関節の悪性軟部組織腫瘍にて当院整形外科で化学療法中であった。右足底の色素斑が拡大してきたという主訴で当科を紹介受診した。経過観察したところ1カ月間で色素斑は5.5×5.5mm大から7.0×5.5mmと拡大し, 色調も初診時に比べ濃淡差を認めるようになった。ダーモスコピーでは皮丘パターンを示しており悪性黒色腫を疑った。足底の色素斑を全摘生検したところ病理組織は単純黒子であった。色素斑は化学療法により生じたものであると推測された。
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