Skin Cancer
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肺転移を来した脂腺癌の1例
澤田 昌樹笹田 佳江藤田 直昭山田 元人
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2007 年 22 巻 2 号 p. 145-148

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抄録
今回我々は脂腺癌の1例を経験した。患者は66歳男性。平成12年6月に鼻部に小結節が出現。徐々に拡大し, 7月頃より急速に拡大し揖指頭大になった。8月に近医受診し, 生検にて脂腺癌と診断。9月1日に皮膚悪性腫瘍摘出術と皮弁形成術を施行した。断端陽性であり9月20日に追加切除を行った。以後外来フォローされていたが, 平成17年5月に同部位に結節出現。生検にて脂腺癌再発と診断。結節は鼻腔内にも突出しており鼻腔はほぼ閉塞していた。当院紹介となり平成17年6月15日に皮膚悪性腫瘍摘出術, センチネルリンパ節生検を行った。断端陽性であり, 6月30日に追加切除を行った。また術後radiation60Gy照射した。平成18年6月に胸部CTにて肺転移を認め, 平成18年9月より化学療法 (CDDP 15mg/m2/day, day1-5+5-FU800mg/m2/day, day1-5, lcourse) を5course施行している。
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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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