Skin Cancer
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抗ケラチン抗体によるパージェット病の免疫組織染色所見
米田 和史兼松 勲坂 昌範山本 明史森 俊二
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1989 年 4 巻 1 号 p. 148-151

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抄録
3種類の抗ケラチン抗体を用い, 8例の乳房パージェット病および18例の乳房外パージェット病の染色性について, パラフィン切片によるABC酵素抗体法で検討した。抗ケラチン抗体MAK-6 (52.5kd, 50kd, 48kd, 45kdおよび40kdのケラチンペプチドと反応) は, 乳房および乳房外パージェット病のパージェット細胞と反応を示したが, EAB-903およびEAB-904 (共に66kdと57kdのケラチンペプチドと反応) はパージェット細胞と反応を示さなかった。MAK-6はパージェット病の診断およびパージェット細胞の浸潤の範囲の判定に有用と考えられた。
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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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