Skin Cancer
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所属リンパ節転移にて発症したボーエン癌の2例
柳川 茂大隅 正義
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1991 年 6 巻 1 号 p. 59-62

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抄録

リンパ節腫脹を主訴とし, 原発不明癌 (扁平上皮癌) として診断された後にボーエン癌病巣が発見された2例につき報告した。71歳, 女。右鼠径部手拳大リンパ節腫大, 右脛骨転移。右膝内側に15年来の角化性浸潤局面あり。組織はボーエン病様で早期浸潤像を示す。P-CAV化学療法にてリンパ節は縮小するも, 脳転移にて死亡。60歳, 男。右腋窩リンパ節腫大。右側胸部の小結節を伴う浸潤性紅斑あり。組織は浸潤癌とボーエン病が併存した。化学療法無効にて死亡。2例とも臨床像は非定型的で小型でありながら転移能力が強く,ボーエン癌の臨床上注意すべきだと思われた。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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