Skin Cancer
Online ISSN : 1884-3549
Print ISSN : 0915-3535
ISSN-L : 0915-3535
低分化癌の免疫回避について, 有棘細胞癌のlichenoid reactionにおける炎症性細胞浸潤の比較による検討
二瓶 義道金子 史男
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 7 巻 1 号 p. 58-63

詳細
抄録

有棘細胞癌22例の炎症性浸潤細胞の状態を各種抗体を用いて, 免疫組織学的に検討した。その組織学的特徴からlichenoid reaction (LR) の存在の有無を指標としたところ, 全体にLR陰性群で各抗体による陽性細胞数が減少していた。浸潤細胞の分布パターンから, 5つの類型に分けられた。全体に浸潤細胞が減少しているパターンと, T細胞のみの浸潤が多く, 他の細胞は減少しているパターンとを示すものがLR陰性群に多かった。

著者関連情報
© 日本皮膚悪性腫瘍学会
前の記事 次の記事
feedback
Top