皮膚の科学
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症例
分子標的治療薬による爪囲炎にアダパレンの外用が効果的であった3例
五木田 麻里小猿 恒志仲田 かおり堀川 達弥
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ジャーナル 認証あり

2013 年 12 巻 2 号 p. 92-96

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抄録

アダパレン(ディフェリン®)ゲルは尋常性ざ瘡の治療薬であるが,分子標的治療薬による爪囲炎に対し効果的であることも報告されている。アダパレンの外用により分子標的治療薬による爪囲炎の改善を認めた3症例を報告する。3症例中2症例は肺癌に対するゲフェチニブ(イレッサ®)による足趾の爪囲炎,3症例中1症例は直腸癌の肺転移とリンパ節転移に対してセツキシマブ(アービタックス®)による手指と足趾の爪囲炎があり,ステロイド剤の外用等では改善しなかった。アダパレンの外用を開始したところ,いずれも1~2ヶ月後には過剰肉芽の縮小と疼痛の軽減を認めた。(皮膚の科学,12: 92-96, 2013)

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© 2013 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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