皮膚の科学
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症例
Granular cell tumorの1例
良田 陽子鬼頭 昭彦西村 陽一田中 俊宏
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2003 年 2 巻 2 号 p. 99-102

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抄録

67歳男性。腹部の母指頭大結節を主訴として受診した。結節は境界明瞭で表面平滑,弾性硬,軽度の圧痛を伴っていた。病理組織では表皮直下から皮下にかけて境界明瞭な細胞集塊を認め,腫瘍細胞は細胞質に好酸性顆粒を充満し,大型の胞体が豊富であった。免疫組織学的にS-100蛋白,NSE,PAS,diastase-PASが陽性を示した。以上の所見からgranular cell tumorと診断した。またこれらの所見はSchwann細胞由来説を支持するものであった。

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© 2003 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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