抄録
過去に報告されたアトピー性皮膚炎とquality of life(QOL)に関する論文を検索し,得られた計40編の論文の内容について分析したところ,治療効果の判定にQOL測定が利用されているもの,アトピー性皮膚炎患者のQOLについての研究,QOL質問票の開発研究,総説の4種類であった。利用されているQOL質問票は1編以外はすべて計量心理学的手法によって評価確立されたものを用いており,QOL研究においてもEBMの考え方が基本となっていることがわかった。また,EBMにもとづく治療研究の際に,治療効果の判定のひとつとしてQOL測定を加えていくのが世界的な趨勢であるといえる。