皮膚の科学
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使用試験
「キュレル®UVミルク」および「キュレル®UVクリーム」の低バリア機能皮膚に対する使用経験
船坂 陽子尾藤 利憲山本 麻由錦織 千佳子市橋 正光中村 正石田 耕一佐藤 広隆芋川 玄爾
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2004 年 3 巻 1 号 p. 62-72

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抄録

2003年1月から4月までの4ヵ月間に神戸大学医学部附属病院皮膚科外来を受診したアトピー性皮膚炎,光線過敏症患者およびケミカルピーリング治療中患者47例に対し,「キュレル®UVミルク」と「キュレル®UVクリーム」の使用試験を実施した。
本剤はいずれも紫外線吸収剤を含まず,紫外線散乱剤として微粒子酸化チタンを,角層のバリア機能および保湿機能改善剤として合成擬似セラミドを配合したSPF25,PA++のサンスクリーン剤である。
4週間以上の使用試験において,46例中45例(98%)に有用性を認めた。また,副作用例はなく,有害事象例として1例に刺激感等をみたが,本剤使用との因果関係は不明であった。
これらの結果から,本試験品はバリア機能が低下し乾燥した皮膚に対するサンスクリーン剤として安全かつ有用な製剤であると考えられる。

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© 2004 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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