2003年1月から4月までの4ヵ月間に神戸大学医学部附属病院皮膚科外来を受診したアトピー性皮膚炎,光線過敏症患者およびケミカルピーリング治療中患者47例に対し,「キュレル®UVミルク」と「キュレル®UVクリーム」の使用試験を実施した。
本剤はいずれも紫外線吸収剤を含まず,紫外線散乱剤として微粒子酸化チタンを,角層のバリア機能および保湿機能改善剤として合成擬似セラミドを配合したSPF25,PA++のサンスクリーン剤である。
4週間以上の使用試験において,46例中45例(98%)に有用性を認めた。また,副作用例はなく,有害事象例として1例に刺激感等をみたが,本剤使用との因果関係は不明であった。
これらの結果から,本試験品はバリア機能が低下し乾燥した皮膚に対するサンスクリーン剤として安全かつ有用な製剤であると考えられる。