皮膚の科学
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使用試験
トラネキサム酸配合乳液の肝斑・雀卵斑に対する使用成績
近藤 慈夫岡田 裕子富田 靖
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ジャーナル 認証あり

2007 年 6 巻 3 号 p. 309-315

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抄録

しみ・そばかすに対するトラネキサム酸配合乳液の外用による有用性を肝斑25例,雀卵斑8例に5週から18週間使用させて調べた。最終観察時では,肝斑に対しては20例(80%),雀卵斑に対しては6例(75%)に良好な成績が得られた。また,副作用は認められず,トラネキサム酸の安全度に問題はなかった。皮膚所見の推移をみると,肝斑では8週以内に試験乳液の効果が認められ,雀卵斑では12週以内に試験乳液の効果が約6割の患者に認められたことから,少なくとも2ヵ月以上の外用が効果発現に必要であると考えられた。以上の結果から,トラネキサム酸配合剤乳液は美白機能を有する薬用化粧品として有用であると考えられた。

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© 2007 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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