皮膚の科学
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指定講演
アトピー性皮膚炎の病態に及ぼすマラセチアの影響と抗真菌薬の治療効果
坪井 良治
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ジャーナル 認証あり

2008 年 7 巻 Suppl.10 号 p. A33-A37

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抄録
Malasseziaは皮膚に常在する真菌で,現在13菌種に分類されている。非培養検出法(PCR)を用いてMalasseziaを検出すると,アトピー性皮膚炎(AD)患者の病変部の方が非病変部や健常人に比較して高率に検出された。またMalassezia菌種特異的IgE抗体も陽性となる。成人の頭頚部難治性ADの病態にはMalasseziaの関与が大きく,抗真菌薬治療により軽快する症例が多い。MalasseziaはADの悪化因子のひとつとして重要である。
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© 2008 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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